忘れてました・・・ごめんなさい。園長だより3月

 / 坂幼インフォメーション 

園長だより3月号のアップを失念していました。申し訳ございません。もうじき在園の方には今年度最終号の園長だよりが出ますが、サイトでお読みいただいている方には大変遅くなりました。お詫び申し上げます。

 

【素敵な学芸会をありがとうございました】

日行われました第70回卒業記念学芸会には、ご多忙の折、沢山の保護者の皆様と御祖父母様にご参観を賜り誠にありがとうございました。また、行事後には、沢山の「喜びのお声」を寄せていただきましたこと重ねて御礼申し上げます。

 

開会のご挨拶でもお話しさせていただきましたが、今年は園でもインフルエンザに罹患された子も多く、なかなかクラスのメンバーがそろわない中、子どもたちも担任も少しの不安を抱きながらも精一杯の気持ちで自分たちの演目を創ってきました。

 

緞帳の裏や待機の場所では「わーっ、ドキドキする」「間違えないかな」「早くやりたーい」と様々な声が聞かれましたが、みんな瞳を輝かせながらステージに立つ期待感いっぱいに待っていました。

 

学芸会での子どもたち、本当に嬉しそうでした。楽しそうでした。大勢のお客様に見つめられて、沢山の手表紙と拍手をいただいて、まだ気持ちを上手に言葉にして表現できなかったとしても、心の内に様々な思いをため込んでくれたでしょう。

 

芸会の日に、私が何よりも感動し、感謝したのは坂戸幼稚園の保護者様の姿でした。各クラスの演目が始まってすぐに、ご自身のお子様とは違う学年、クラスの子どもたちに本当にたくさんの手拍子を送って下さっていました。どれほど子どもたちは嬉しかったことでしょう。こうしていつも我が子のように、見つめ応援して下さる保護者の方々に坂戸幼稚園の子どもたちは育てていただいています。心より感謝申し上げます。素敵な学芸会をご一緒に創っていただきありがとうございました。

 

芸会当日のお話をもうひとつ。最終演目のバトンクラブの幕が下りた後に舞台上の子どもたちの側に向かいました。残念そうに、悔しそうにしている顔が目に飛び込んできました。最後の十字隊形はこれまで繰り返してきた曲の途中に移動に入らなければ間に合わず、夢中で踊っていると難しいのです。「失敗しちゃった」「やり直したい」そう思っている子どもたちの心の声が聞こえます。

 

そうした時に私はやはり苦しくなり迷います。「もう一度やらせて下さい」と緞帳を上げさえすればいいのですから。けれども本番、当日は一度きりです。これからも子どもたちは発表や試合などで幾度となくこうした体験をすることでしょう。努力をしていたのに失敗した時、願っていたのに叶わなかった時、いつものようにはいかなかった時に、悔しくて、悲しくて、もどかしくて・・・そうした様々な思いに向き合い、乗り越える出来事もあるはずです。

 

今日は上手くいかなかったけれど、いつだって次があるよ。あなたなら大丈夫だよ。夢中で取り組めるあなたは本当に素敵だよ。側にいて見守る、任せるという立ち位置で、自分で育とうとする子どもたちにエールを送り続けていきます。

園長 浅見 美智子

 

3月号はさっかーせんせいとの2本立てでしたので一応そちらも掲載します。

【どこまでたどり着けるかな?】

レビに出ている著名人で好きな人がいます。もちろんテレビからだけの情報ですので、そのお人柄の実際は分かりませんが、それでも見るからに知的で教養があるその語り口などにちょっと憧れています。その方は齋藤 孝さん。齋藤 孝さんは明治大学文学部教授で教育学、コミュニケーション論が専門、『声に出して読みたい日本語』『大人の語彙力ノート』など一度は聞いたことがある著書も多数ありますね。

 

屋さんを歩いていて平積みされている本が目に留まりました。おー、斎藤 孝さんの本ではありませんか。本のカバーも『君たちはどう生きるか』で広く知られる羽賀翔一さんの絵だったりしたものですので、あまり本を読まないさっかーせんせいですが思わず購入してしまいました。その本は『読書する人だけがたどり着ける場所』。

 

齋藤 孝さんは文学部教授だけあって大変な読書家だそうです。東西の古典文学から現代小説、様々な分野の専門書、漫画まで幅広く“深く”読まれていて、読書こそその人の人格を形成すると言われるだけあって、この読書量だからあのソフトで知識量豊富なお人柄にまさに“たどり着い”ているのだなあと感心してしまいました。

 

の『読書する人だけがたどり着ける場所』の中で、これはお伝えしたいなという部分をピックアップしてみますね。

 

①『子どものいる方はぜひ本を読み聞かせてあげて下さい。少しくらい難しい表現や、古い言い回しなどがあっても構いません。ポイントは情感を込 めて読んであげることです。』

これには反論がある方もいらっしゃるかもしれませんね。読み聞かせではあまり抑揚をつけない方が子どものイメージが膨らむとも言われています。けれども、古い言い回しなどは気にせず読んであげてもいいと思います。子どもはその前後から難しい表現でも普段使わない言葉でも「こんな感じかな?」と子どもなりに感じている(理解はしていない)ようです。

 

②『驚くべきことに驚けるのは、実は教養があるからです。』

あぁ、最近何かに驚くような刺激を持ったかなぁとつくづく肩を落とすさっかーせんせいです。齋藤 孝さんは教養について『深みに入る』と語られています。自分の子ども時代を思い返すと、驚くことが沢山あって、その驚きがその次の知識に繋がっていく経験が確かにあったような記憶があります。あぁ、いつからその驚きが失せてまったのか…再びがっくりとなるのでした。

 

③『一流の本を書くには才能が必要になるでしょうが、本を読むのに才能は必要ありません。』

子どもたちは(絵)本は大好きです。読み聞かせてあげると目を皿のようにして微動だにせずに聞き入ります。けれども若者の間に本離れが激増してしまっているのはなぜなのでしょう。本を少しでも手に取る習慣が付いてしまえば、それまで読書に縁遠かった人(若者)もきっとそう感じると思うのです。そしてそれまで自分はどうして本を読んでこなかったのだろうとも。せっかく「本が好き」という子ども時代があるのですから、せめてその環境を奪ってしまうようなことはしないようにしてあげたいものですね。

 

て、斎藤 孝さんはこの著書の中で、人として自分を“深くしてくれる”本を、歴史書、哲学書、古典文学から兵法書といった様々な分野の名著を「お勧め本」として数十冊紹介されています。よーし、自分がどこまでたどり着けるか挑戦です!本は既にアマゾンで発注済み!さっかーせんせいの顔つきがキラリンっと教養深く変わってきたら教えて下さいね。

理事長 浅見 斉

※SKPおたよりをのびのびつうしん用に改稿しました。