またまたごめんなさい・・・遅くなりましたが園長だより4月です。

 / 坂幼インフォメーション 

「ご入園おめでとうございます」

の花々に囲まれながら平成31年度そして令和元年度の春が訪れました。本日ご入園された年少組のお子様が坂戸幼稚園の新しい仲間に加わり、本日から本格的な新年度がスタートします。

 

大きな制服を着た、愛らしくあどけない一人一人のお子様の表情を是非胸に焼きつけておいて下さいね。一年後のお子様は?と、育ちゆく未来を想像しながら、私もこれから一緒に過ごさせていただく時間が楽しみでなりません。

 

沢山の友だち、沢山の好きなこと、沢山の楽しさを見つけて下さいね。いっぱい泣いて、いっぱい笑って、いっぱい遊んで、自分らしく大きくなって下さいね。

 

生活は、これまでのご家庭での生活に続く、三年の月日をかけた学びの場です。喜びや期待や嬉しさ、時には悲しさや困惑といった様々な思いに触れながら、心と体全部で感じ考え、自らを育む「本物の育ち」を支援していきたいと願います。

 

そして「何が」「すぐに」出来るようになったか、といった目先の変化に惑わされることなく、ゆっくりとじっくりと時間を積み重ねながら、健やかに「自己肯定感」を育めるよう、私たちは精一杯お手伝いをさせていただきます。

 

好きな保護者様のお側で安心して過ごしているお子様も、明日からは一人で園生活に踏み出していきます。涙があふれてしまうかもしれません。沢山の不安や戸惑いもあることでしょう。保護者様もまたそうしたお子様の姿を見て、切なさに胸がしめつけられるかもしれません。

 

けれどもそうした時には是非、年中組や年長組の子どもたちの姿を見て下さい。彼らもまた、そうした一歩を踏み出すところから、今の自分の生活を築き上げてきたのです。様々な経験と思いを重ねて、こんなにも素敵に大きくなりました。それは、お子様の一年後、二年後の姿です。どうぞお子様を励まし、力強く送り出していただければと思います。

 

「春爛漫」

長組さん、年中組さん、ご進級おめでとうございます。

月8日に一足早く始まった在園組の新学期。少々気になる雲ゆきで、雨が降り出さないといいなぁと祈る思いで登園を待ちました。在園組の子どもたちはこれから一年間、自分が使うお道具の入った重い紙袋を自分の手で新しいクラスに運びます。「おもいー」「たいへんだぁ」とつぶやきながら、ふんふん頑張る顔の誇らし気なこと。昨年の姿を思い出しながら嬉しくなりました。

 

藤組以外の在園児の下駄箱は、玄関側に集まっていますのでさあ大変。「〇組はどこだぁ」「私の場所は?」と外靴を持って右に左に大混雑です。「何組になったの?」「〇組」「何のマークか分かる?」「知らない」「お名前は?」「・・・・」様々なケースがありますが、全部が分かっていても大変です。

 

お手伝いしながら先に見つけた時に、私はたいてい「あっ、園長先生見つけちゃったぁ」と言いながらその子の名札をじっと見つめます。分からない時には「この辺、この辺」と指をグルグルさせます。私の視線を追って自分で見つけた時に、それまで不安そうだった表情がぱっと輝きます。

 

「ここだよ」と教えることや「心配しないで」と言葉を掛けることもできますが、こうして一緒に探したり、自分で何かを解決した喜びを味わうことで、子どもたちは色々な出来事の際にほんの少しだけ感じる不安や緊張感を吹き飛ばし、前に進んでいこうとします。こうした関わり方や援助も大切な寄り添い方だと思っています。

 

業式に集まった子どもたちはもう和やかで落ち着いた表情をしていました。担任に新しい名札を付けてもらい、「〇組さん」と声を掛けると「ハーイ」と自信に満ちた返事をしてくれました。

 

そして、明後日にお迎えする新入園さんのお話をした時には、「困っていたら助けてあげる」「泣いてたらタオルで拭いてあげる」「字が読めなかったら教えてあげる」「水道の場所を教えてあげる」と、口々に嬉しい言葉で思いを伝えてくれました。フルメンバーで始まる新学期はにぎやかに、そして「チビッコ先生」のやさしさであふれたスタートとなるでしょう。

 

本年一年間、ご支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

園長 浅見 美智子