理事長だより12月

 / 園長だより 

今月も「のびのびつうしん12月号」からさっかーせんせいだよりです。この時期、子どもたちとのおしゃべりがとても楽しいのです。なんだか「あれ?子どもと話しているんだっけ?」というくらい大人っぽい会話だったり、それでも子どもらしさたっぷりの会話だったり、そうしたおしゃべりが子どもたちの成長を感じさせてくれる季節のお話です。

おしゃべりの季節

庭の木々が葉を徐々に落とし始めました。毎朝、先生方が掃き集めて入れる満杯の赤いごみ袋が増えてきましたが、本番はまだまだ、これからさらに増え続ける日が続きそうです。東京の絵画館前イチョウ並木はだいぶ黄色づいてきたとのニュースがありましたが、幼稚園のイチョウは今年はいつまで踏ん張るのでしょうか。このイチョウが葉を落として初めて本格的な冬到来を告げる坂戸幼稚園の12月です。

 

て、先日行われましたのびのびフェスティバルでは、たくさんの保護者様にご参観いただきまして誠にありがとうございます。お天気のことを心配せずに催すことのできる行事に、私たちも朝から気持ちが高まりました。そして、その高揚とともに長い期間準備に携わっていただいたPTクラス役員様、のびのびフェスティバル担当保護者様に感謝の気持ちを持って応えていこう、それには私たち一人ひとりがこのフェスティバルを盛り上げていくことにあると伝え臨みました。皆様、本当にありがとうございました。

 

そして、保護者様には当日の催しだけでなく、子どもたちの作品もご覧になられたことと思います。特に年長組では、作品作りのための廃材を手にして登園する時の、頭の中に出来上がった作品イメージを出現できるんだという張り切った顔ときたら、それはそれはその顔を見ているこちらまでもワクワクするほどでした。この実りの秋は、子どもたちの作品という実を生むのにも適した季節なのですね。

 

うした多くの実りを肌で感じられるこの季節、子どもたちからは会話という楽しい果実をたくさんいただきます。その中からさっかーせんせいと子どもたちとの言葉のやり取りをいくつかお届けしますね。

 

年少組のどんぐり拾いの時。私「みんなドングリいっぱい拾ったねー」Aちゃん「ママにね、今日はドングリご飯にしてねってお願いしてみようっと」私「おぉ、いいねぇ。それじゃあさっかーせんせいはドングリカレーにしようっと。ドングリおにぎりでもいいかなぁ」Aちゃん「もうっ、さっかーせんせい、ドングリは食べられないでしょ。ドングリ食べるのはリスさんだけでしょ」えっ、ついさっきドングリご飯にしてもらおうって言ってたのに。袋いっぱいのドングリからドングリご飯をおままごとよろしく見立てていたと思ったらもう現実に。この変わり身の早さも年少組さんなのです。

 

Bちゃん「私、今日誕生日なんだ!」私「それはおめでとうっ」Bちゃん「さっかーせんせいは何歳?」私「さっかーせんせいはねえ、56歳!」Bちゃん「すごーい、56回もお誕生ケーキ食べられたんだぁ。いいなあ。私はまだ5回なのにぃ」こんなに楽しく会話のやり取りができても、そうか、まだ5回(実際には4回か3回くらいなのでしょう)しか誕生ケーキで祝ってもらえていない年齢なのだよなと思うと、子どもたちの健やかで豊かな成長を願わずにはいられなくなりました。

 

たわいもないおしゃべりですが、そのおしゃべりから子どもの心の中を垣間見れると思うと、もっともっと話しかけてみたくなります。ゆっくりおしゃべりするのにはちょうど良い季節です。ご家庭でもたまにはテレビを消して、「あのね、この間ね、・・・」からおしゃべり、始めてみて下さいね。

坂戸幼稚園 理事長 浅見 斉(さっかーせんせい)