プログラミング教育が2020年から小学校必修化【SKPレターから】

 / さっかーせんせい日記 

今年最後のレターなのになんだか少し内容が硬くなってしまっていますが、2020年には東京オリンピックパラリンピックに注目が集まっています。そうした来年、小学校でのプログラミング教育必修化は大きなトピックだと思いますのでお許し下さいね。

小学生のスマートフォン(以下スマホ)の普及率ってどれくらいだと思いますか?29.9%※1、およそ3人に1人が自分のスマホを持っている時代なのです。その主な利用内容を見ますと、77.9%がゲーム、63.6%が動画視聴なのだそう。これが中高生になりますと「コミュニケーション(LINEなどのSNSになりますでしょうか)」という利用内容が7割を超えてきます。とは言え小学生でも3割の子どもがLINEを利用しているという実態調査もあります。

 

スマホを小学生に与える主な理由として、「子どもがどこにいるかを把握できる」というのと共働き世帯等では「子どもとの連絡手段」として利用しているというのがあります。キッズケータイ等の機能はすでにスマホにも内蔵されているので、そうであればスマホを渡すとしているご家庭も多いようです。スマホに育児を頼るため(スマホを持たせてひとまず黙らせる)という理由もあるのではと穿(うが)った見方もあるようです。「えー、そんなこと考えたこともありませんよっ」とおっしゃられる方もいるかもしれませんが、私とてゲーム80%弱、動画視聴60%強という数字がありますと「そうかもしれない」とつい思ってしまいます。

えーと、ごめんなさい、スマホを与える良し悪しをお話するのではありませんでした。実はスマホは3人に1人が持っていますが、パソコンはとなるとその所持率がぐんっと低くなります。2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化される中、それに備えてもう少しパソコンの子どもにおける普及率が上がっていてもおかしくないと思うのですが…。そうした中で就学を前にして坂戸幼稚園ではどのように取り組むかというと、これまでと変わりません。

 

小学校でのプログラミング教育は、その基礎となる「自分たちの身近なものがプログラミングによって動作している」という“気づき”を学ぶことが重要で、コーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えることが目的ではないと言われています。また、プログラミング教育の中で重要なのが、“問題を解決するための論理的思考”の習得であるとも言われています。そして何より、「受け身」の使い方とされているゲームやSNSなどを楽しむことより、パソコンを自ら使いこなす“能動的”な学びに繋げ“創造”していく力を養うこと※2なのです。

どうでしょう、プログラミング教育はキーボードに慣れ親むということもあるでしょうが、「自ら筋道立てて考え気づき、自分で興味、関心を持つものを見つけ、それに夢中になって取り組む」ことを主眼にしていることになるのです。そう、幼児教育はまさにこの根本(主眼)を子どもたちに育てているのですね。だから、原点としてこれまでと変わらずにいるのです。

 

プログラミング教育!?すわパソコンを園児全員に与えていじらせなければと先取りをするのは早計かと思います。けれども、このプログラミング教育の主眼があまねく行き渡り熟成されてきた時こそ、何らかのアプローチをする時と坂戸幼稚園は、今は考えています。

 

クリスマスの月、今年最後のレターだというのになんだか少し硬い内容になってしまいましたね。けれども、つまるところ子どもたちの「学び」の根本は?ということだと思うさっかーせんせいです。

byさっかーせんせい

※1 平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報)内閣府

※2 https://www.sankei.com/life/news 太字さっかーせんせい